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パラレルしか書いてません。口調・呼称が怪しいのは書き手の理解力不足です。ディランディが右。お相手はいろいろ(の予定)
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R指定なので追記に

ライルは背中にふかふかした感触があるのを感じながら首をかしげた。
なんで、刹那が自分の上に乗っているのだろうか?と。
特に何もしていないのに、この状況だ。

『刹那?』

返事はなく、ただ刹那はライルの上で変な声で唸っていた。俺は違うとか何とか。
それは自分はグラハムとは違うと自分に言い聞かせる声だったが、
ライルにはさっぱり意味がわからないでいた。こんなとき、自分よりも勘のいい兄だったら、
わかるんだろうなーと、ぼけーっとしたまま、ライルは刹那を見上げていた。

「…何故、抵抗しない?」
『抵抗しなきゃいけないのか?』

ライルの返事に刹那はぎょっとした。男に押し倒されているにも関わらず、その反応はないだろう。
慣れているのか、もしくは全く知らないのかだ。いや、三十路前にもなって全く知らないということは
ないだろうから、と刹那は思い直して、ライルを見下ろした。白い肌は日に焼けていないのか、
眼に痛いほどの白さを保っている。そういえば、彼は買い物以外で外に出るのは
出社と外回りくらいだから、当たり前といってもいいかもしれない。よくよく考えなくても、
刹那が押し倒している男は謎だらけだった。

「ライル」
『んー?なんだぁ?』

刹那がそんなことを思っているなんてつゆ知らず、ライルはのんきに返事を返した。
実際のところライルは押し倒されることの意味を知らなかった。そもそも、ライルはもとは水の精霊で
あって、自然発生で生まれたものだから、(正確には、違うかもしれないが今までそう教わってきた)
人間同士の性交渉の方法も知るわけがないし、人魚同士の交渉は人間でいうペッティングどまり
なので、正直「なんで乗ってるんだろう?重い」というくらいにしか思っていなかった。
もし、ライルが知っていたのなら本気で抵抗くらいはしただろうが、ライルが知らないということを
知らない刹那はこのまましてもいいだろうかと、不埒な意見にそそのかされそうになっていた。

『刹那?』

ライルの唇が刹那と形を作る。純粋に困惑だけが浮いている瞳を見ているのがつらくなった刹那は
その視線から逃れるように首筋に顔を埋めた。くすぐったいとでも言うようにライルは身をよじる。
どうやらじゃれていると勘違いをしているらしい。嫌がるでもなく、いつものスキンシップの延長とでも
言うように(そういえば、ライルはよく首のあたりに頭をこすりつけてくる癖がある)ライルは刹那の髪を
わしわしと混ぜ返した。何処か手慣れた様子に刹那はほんの少しだけ頭をよぎった疑問を口にした。
今ならまだ、理性に修正が可能かもしれない、と一抹の希望をかけて。

「ライルは、兄弟とかいるのか?」
『いるよー?兄さんとね、妹がたくさん。血が繋がってるのは俺と兄さんと妹一人だけだけど』
「親が再婚でもしたのか」
『さいこん?あ、でも父さんに奥さんはたくさんいるけどな』

アイルランドは一夫多妻制ではないはずだがと、刹那は首をかしげ、そこで少し気分が萎えて、ホッとした。
このままでは本当に非常にまずくて、危うく乙女座の自称男色家のバイと一緒になってしまうところだった。
いや、別にだからと言って刹那が、バイではないというわけでもないのだが。

『刹那はー?』
「俺は一人っ子だ」
『そうなのか?面倒見がいいからてっきりお兄さんかと思ってたぜ』
「俺は孤児院で育った。だからだろう」

刹那がそういえば、ライルはしまったとでもいうような表情をした。刹那は自分が兄弟の話を振ったのだから
気にするなというが、ライルは完全に沈んでしまっていた。眼が伏し目がちになり、しゅんとした面持ちで、
上半身を起こす。

『ごめん、俺無神経なこと…』
「だから、気にするなと言っている」
『でも…』

ライルはしゅんとしたままだったが、次の瞬間何かいいことを思いついたとでも言うように眼を輝かせた。

『刹那、詫びになるかわかんないけど』

ライルはそう言いつつ刹那をソファーに座らせて、その前に膝まづいた。少しだけ刹那の目線が高くなって、
いつもは見上げなければいけないライルのつむじがよく見えた。
そのことに気を取られていると、じーっと、音がして刹那があわてて下を見たときには刹那のそれは
ライルの口の中におさまっていた。

「……っ……ん」

はぐはぐと、ライルは食むように刹那の竿を愛撫し、軽く歯を立てる。
刹那はあぁ、流石にやっぱり知っていたかと安堵しつつも、この状況にどうしたらいいものかと頭を悩ませた。
ライルの目元はうっすら色づいて、桜色になっている。ちゅーちゅーとかわいらしい音が響き、それは一段と質量を増す。
実際のところ、ライルは今行っている行為が人間の性交渉のひとつだとは知らない。ただ、昔スメラギに
大抵の人間の男はこれをされれば喜ぶと聞いたことを実行しているだけだった。
スメラギがちゃんと教えなかったのは、陸に行ってもする機会などないだろうと思っていたからだったが、
ライルとニールの出奔後、そのことを後で聞いたライル曰くの「過保護」はすごい形相で怒ったらしい。

『きもちい?』
「っ…あぁ…」

ライルは強くそれを吸い上げて口から出し、数回手で梳いてからもう一度咥えて最後の仕上げと言わん限りに
カリの部分に歯をあてた。流石にそこまでされて我慢できるほど刹那は大人ではなかったから、
あっけなく果ててしまい、ついでにライルにぶっかけてしまって、本気で青くなった。

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